日本語スクールでのデビュー前研修終わりました。
こんにちは。
日本語養成講座420時間が終わる前に、なんとか日本語講師として就職しましたヨーコです。
今日は、その就職したスクールで始まった「デビュー前研修」のことを書いていきたいと思います。
このスクールは、既存の日本語学校とは少し趣を異にしております。
①反転授業
②ターゲットはメタ認知能力高め英語話者
③レッスンは英語ベース
④オンライン、プライベートレッスン
⑤限りなくプラットフォームに近い
こんなスクールです。さて、どんな研修になったでしょうか。
書けるところまで書いてみたいと思います。
「日本語のレッスンの仕方」を覚えるだけではない研修でしたよ!
研修時間
総研修時間は16時間強。200分✖️5日。
最初はどうなることかと思いましたが、何とか無事に?終えることが出来ました。
ですが頭はパンパンです。
まだ消化できていません。。。
研修内容
研修に先立って、物理的にはテキストが、デジタル的にはファイルが、沢山送られてきました。それらを使って1ヶ月後には講師としてデビュー出来るよう研修してくれる訳ですが、かなり多くてまずは圧倒されました。
こんなに...?汗
私がこれから教えることになるスクールはオンラインスクールです。
レッスンはプライベート。
英語を適宜使って日本語を教えます。
スクールのコンセプトに沿って、スクール指定のテキスト等を使って教えます。
なので
①オンラインでのレッスンの進め方
②日本語の教え方(日本語と英語のミックスで)
③スクールのコンセプトやルール
を学ぶ研修となります。
やること山盛り。。。
研修はzoomでした。
なので、移動などの負担はゼロ。
コロナ前には想像もできない世界ですが、もうすっかり当たり前の感じになってきましたね。。。
研修1日目
50分✖️4
まずは、スクールのコンセプトやルールを確認する研修でしたが、これが辛かった。コンセプトの土台になる科学的アプローチ(Second Language Aquisition)を、どういう風にスクールで取り入れているのかがなかなか理解できず、頭真っ白。研修に先立って送られてきたテキストの中に四冊ほど、この科学的アプローチの元となった本があったのですが、読んでも、しっくりこず。。。用語の定義がまず分からないっていう状態で。とりあえず研修前に四冊読んだんですが、結局、いや、分からん。。。アプローチ自体の理解が不明瞭な状態で、スクールにどのように取り入れられているか分かるはずあるまい。という状態でした。
そんなまま研修に臨みましたので、研修中はずっと頭モヤモヤしていましたし、研修をしてくれていた代表を困らせていたと思います。
その日にやるはずのアジェンダ終わってなかったし汗。
しかし、次の研修までに「今日やったことをしっかり理解しておくこと。確認テストします。」というお達しがありましたので、週末を使って、もう一度「どういうことなのか」をじっくり確認しました。ハッキリとは分からないけれど、自分なりには落とし込むことができました。(あくまで自分なりにです)。一応、前回よりはマシなはず。まだ足りなかったり、間違ってることがあったら研修で教えてもらおう、と半ば開き直り2日目の研修に臨みました。
研修2日目
50分✖️4
冒頭に確認テスト。「ちゃんと復習されてきましたね。」の言葉をもらえて一安心。ふー。
研修をしてくれていたのはスクールの代表なんですが、おそらく非常に鋭いそして賢い(おそらくではない絶対そう)、のですが物腰が柔らかく、緊張をほぐそうとして下さっているのを随所に感じました。ありがたいです。
研修内容から話は脱線しますが、私は代表より10歳以上年上です、多分。キレキレの若者から見た私のトロさはいかほどでしょうか。。。と思わずにはいられませんでした。が、若者ならサッと出来ることを私がサッと出来なかった時の、代表の神対応っぷりったらなかった。
全くイラつかない。丁寧に教えてくれる。これはスピーディーに出来た方が良いので練習しておいてくださいという事を理由を述べつつ伝えてくれる。
こういう指導に出会える確率は何%なのかしら。と思います。
日常生活でこういうトロイことすると、周りに嫌な顔をされるんですよ。
問答無用で嫌な顔される。
若い頃にはあったことのない仕打ちです。
歳をとるってこういうことか〜と思う瞬間が、日常には溢れてる。
若い頃には出来てたのに、今は、頭の中にモヤがかかってて、目がよく見えなくて、色々なことの処理が格段に遅くて、周りにイラつかれる。
きっと、職場でこういう目にあっている方も多いのではないかと思います。
それはそれは辛いと思う...。
今回、就職するにあたって、そういう職場にあたる可能性は高かったはず。
年取ってから就職するってそういう事だと思ってたから。
でも、そういう目に合わずにすんでるんです。
この確率やいかに。ただただ感謝。
話を研修に戻します。
2日目のゴールは
①N4、N5(初心者)の生徒さんへのレッスンスタイル(背景にあるロジックを学ぶ)
②学習コーディネート
いよいよ、スクールでどのように日本語のレッスンを提供しているかの研修です。
こちらの研修も内容盛り沢山でしたが、教える手順については、英語を教える時と重なる部分がありましたので、まだ理解しやすかった印象です。
学習コーディネートについては、なるほど、と学ぶ事が多かったです。私も、自分で英語のレッスンを提供していますが、学習コーディネートがまだまだ甘い、と思わざるを得ませんでした。すぐに、自分の英語のレッスンの学習コーディネートの仕方を見直して、ここで学んだ新しい方法を取り入れました。w
そして、この辺りから、あちこちのファイルを参照しながらの研修となりました。
代表「〇〇のファイルの△△を開いてください。」
代表「✖️✖️のファイルも一緒に見てください。」
代表「これは、ちょっと検索してみてください。ページが開いたら教えてください。」
代表「△△のファイルもう一度見てみましょう。」
代表「今度は□□のファイルと比べてみましょう。」
私の心の中「うわあああああああああああああああ!!!!!」
私のデスクトップ、ファイルだらけ。
(マックだからですか?)
開いたはずのファイルが行方不明になりまくり。
こういうとこですよ。
多分、若者には何の負荷もないこと。
私には大ダメージ。笑
ちょっと待ってください。といえば、待ってくれます。
けど、そんなにお待たせするわけにもいかん、わけで、始終パニックになりながらファイル戦争に対処し続けていた気がします。
ふー。
脳に汗をかくとはこういうことか。
次の研修までの課題は、デモレッスン準備。
3日目に研修のメインに突入です。
研修3日目
50分✖️4
みんなの日本語のテキストの内容を使ってのデモレッスン。スクールオリジナルの、パワポ教材があるので、そちらを使ってのデモレッスンとなります。
これは本当に有難いですよね。
パワポ教材作るのに時間がかかるんじゃ〜!!!
というのが日本語講師のお悩みの1つでしょうから。
このパワポ教材は、代表お一人で作られたそうですが、すごい。。。としか言いようがない。
私も個人で英語を教えているけどこんなに体系だった教材完成してない。。。
あらゆる意味で学びが多い研修...!
午前中にデモして、フィードバックもらって、昼休み中に修正して午後にもう一度デモ。
かなりタイト!笑
1度目は、ダラダラしたデモでしたが、2度目はさすがにスピーディーにできて、一応合格点!
次の研修までの課題は、他の課のデモレッスン準備、と、SLAの概念についての説明のスクリプト(英語)を事前提出。
研修4日目
50分✖️4
4日目、慣れてきたような、情報が多すぎて疲れが溜まってきたような。
研修が進むごとに楽になってくるのかと思っていたけどそうでもない。笑
1つの研修が消化される前に次の研修が来るので、そりゃそうか。
デモレッスンを通した教材研究の他、コンサルタントとしての役割についても実際の業務と絡めながら理解を深めました。大体の日本語学校で、生徒さんのレベルチェックなどは、経験を積んだ先生が全部やるのではないかと思うのですが、ここでは初っ端から担当講師に任されます。この辺りが、プラットフォーム寄りですよね。プラットフォームで教えてる講師は最初から全部自分でやりますもんね。
ただ、野放しではなく、スクールのコンセプトに沿った形で行います。そして報告をして確認してもらいます。
私のような日本語初心者には、こういう風に、スクールの目が入るのは有り難いです。
何が正解か分からなすぎますからね。
1人で英語を教えていて一番困るのは、人の目が入らないことです。自分の好きに出来る訳だけど、本当はもっと改善できるところがあったとしても、それに気づけないですから。
一応、英語を教え始めた頃に、所属していたスクールで基本的な英語教育のコンセプトを知る機会があったし、研修で何度も教え方の指導をしてもらっていたので、今は1人でできている訳ですが。
なので、日本語スクールで自分のコンサルタント業務やティーチング業務をチェックしてフィードバックをもらえるのは有り難いです。(録画されてチェックされますのでかなりシビアそうですが汗)
次の研修までの課題は、他の課のデモレッスン準備、英語のスクリプト追加提出
研修5日目
50分✖️4
ついに、最終日です!とはいえ、今まで教わったことがぐっちゃぐちゃに頭の中に放り込まれているだけなので、全然達成感ないし、どちらかというと「今日で終わり?」「大丈夫なの私?」という不安の方が大きかったです。研修をスタートする前に「70%くらいの完成度で、もう現場に出てもらいます。」という話をされていたのですが、70%まで理解したのかしら。。。と。
最終日は、結句、模擬レッスンはせずに、準備したスクリプトや手順を擦り合わせするにとどまり、オペレーションの話の方に多く時間を割いた感じでした。模擬レッスンするより、聞いているだけで良いから楽、な印象がありますが、情報量が多いし、現場にすぐに出されると分かっているので、全く気が抜けない。私は、他の人より理解するのに時間がかかるし、すぐに忘れるし、なので細心の注意を払っておかないと後でヤバイと自分でわかってますので、必死でした。
新規の生徒さんの、初っ端のインタビューからフリートライアル、継続後のレッスンまで基本的に講師がオペレーションを行いますので、レッスンのスケジュール管理など、私の苦手とする事務作業が諸々伴ってくるわけで、神経を使うことになりそうです。もちろん、スクールで確認やフォローはしてくれますが。
ドキドキします。
時差とか。時差とか。時差とか。
私が教える時間帯は、北米の方のレッスンが入る事が多いそうです。もちろん時差の確認ができるアプリを教えてもらってますので、それを使ってお互い確認すれば良いのですが、こういうの本当に苦手なので。汗
私が個人的に運営している英語のレッスンは、1から10まで1人でやってますので、それに比べればマシなはずだ。。。
と、自分を勇気づけておりますが、実際始まってみて、どこに注意すべきか体験してみないと何ともいえません。
ヘマしませんように。。。
研修の最後に、というか全日程を通して、どうやって効率よく仕事をするか、というテクニックを色々教えてもらいました。パワポのアニメーションの使い方、解除の仕方、などという細かいことも。zoomの画面共有の基本的な操作とかもです。画面共有はしたことあるのですが、次々に画面を変えることができなくて、凄く時間がかかっていたので。汗
私のPCがマックで、挙動が不審になる時も、対処を一緒に考えてくださったり。。。
手がかかったと思います。。。
まとめ
怒涛の研修が終わって思うこと。
「本当に研修有難うございました!」です。
研修費を頂きながら色々教えてもらっているのですから、得るものしかないわけで。
そして、ここで学んだことは、これからオンラインで教えていくのに使えるスキルばかり。
まだまだ私のティーチング、学習コーディネート、オペレーション、どれも使いものにならないレベルですが、しっかり研鑽を積んでいきたいです。
最後に代表が言った言葉
「生徒さんは先生についていくものです。入口はスクールになりますが、最終的にはこの先生についていきたい、と思って続けてくださるのです。ですから、自分をしっかりブランディングしてくださいね。」
講師とスクールの距離感が絶妙です。
因みに、完全に能力成果主義です。
安定はないでしょう。
そして、自分の実力を突きつけられ続けることになるでしょう。
でも、民間の講師業に安定なんてそもそもないし。
自分のスキルだけが商売道具なんだから、磨き続けるしかないし。
頑張るしかないですね!
みなさま、来年、生誕半世紀になりますヨーコの挑戦を見守っていてください。
新しい挑戦は、いつでもその気になれば始められるのだなと思いました。