English+Japanese

英語と日本語のこと。about English and Japanese and more...

「がんばってね」 を英語で言うとしたら

 

「頑張って!と英語で言いたいんですけど。」と聞かれたら必ず「どういうシチュエーションで?」と聞き返します。
日本語の「頑張ってね」には、「相手を鼓舞する」から「相手を気遣う」までのグラデーション的な感情を全て表せる要素があるからです。応援してる野球チームを鼓舞したい!という時も、家族をなくした人を慰めたいという時も「頑張って」は使えるのです。

シチュエーション毎に使い分けよう

 

鼓舞するのによく使うのは

Go for it!
目標に向かって突き進め!

Hang in there!
Stick to it!
そのままそこにとどまれ!

Keep it up!
その調子で!

などですね。それぞれニュアンスは違いますが力強いイメージがありますね。

傷ついてる相手にエールを送りたい時に使うのは

 

It gets better.
(自然に)良い方向にすすむよ
You'll be fine.
(あなたは)元気になるよ
Pull yourself together.
自分をしっかり持ってね
Hold your head up.
顔を上げてね

などですが、これらは、鼓舞する気持ちがまだ強いイメージがありますよね。

「頑張って」と言わないで。
と、日本でもよく言われます。もう、頑張ってるし!あなたに私の何が分かる?と思う時がありますものね。

苦しい時にもらった英語のメッセージで心が和んだのは

I'm with you.
いつでも一緒だよ
You are not alone.
一人じゃないよ

でした。中でも一番ジーンときたのは

You'll never walk alone.
これからの道のり1人じゃないからね

これから続くであろう辛い道のり。
何もなかったあの頃にはきっと戻れないのだろう。
考えるだけで苦しいよね。
でも、あなたがどんな道を進んで行ったとしても、私はあなたと一緒に歩いていくからね。
あなたは決して一人じゃないことを忘れないでね。
あなたの横には私がいつも一緒にいるんだからね。

そんな気持ちが伝わってきます。

一緒だよ、と言っても「一緒じゃねーよ!」と言われてしまう時もあると思いますが、それでも、「一緒だよ」と言いたいと私は思っています。

スクラッチバック って? レッスンで scratch という単語が出てきた時の会話。

 

「これって、スクラッチバックのスクラッチですか?」
スクラッチ バック と言われると scratch one's back が思い浮かびますので
「そうですね。背中をかくって言いますね。」
「いえいえ、あの、最近流行ってるバックですよ!スクラッチバック!」
「???スクラッチ…バック…?」
「ほら、あの、こうやって抱えるバック!」
「おーー!!!clutch bag!!」

スクラッチとクラッチ バックとバッグ

 

最近、小脇に抱えるクラッチバッグが流行ってるんですよね。ええ!知ってますよ!でもそれは、スクラッチではないし、バックでもない!クラッチでありバッグなんだ!

しかし、スクラッチバックもありますよ〜。聞いたことありますもん!と言うのでネットで調べてみると、少数ではあるが、「スクラッチバック」と銘打ってclutch bagらしきものを売っているサイトがありました。うーむ。これは単純に間違ってるのか、それとも何か別の商品なのか…。
しかし、意味を考えると単純に間違ってると思うんですよね。

clutch は 「ぐいとつかむ」
bag は 「鞄」

scratch は 「ひっかく」
back は 「背中 / 後部」
ですからね。

でも、一応辞書で調べてみました。すると sclutch で clutch の方言とありました。ので、まあ、スクラッチでもいいかー。バックはバッグとしてよく使われるしなー。まあいいかー!

とりあえず、基本的に英語でスクラッチと言う時は scratch を指し、意味としては「ひっかく」であることを伝えました。

カタカナ語、混乱させられますよね。
今だに、英語として正しいのかどうか分からないカタカナ語いっぱいあります。使うなら正しく広めようよ!と思う所ですが、間違って伝えられて広まってそれがスタンダードになる、なんていうのは言葉の宿命ですからね。
え!違うの?!
なんて面白がりながら、語彙を増やしていったら良いな、と思っています。