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英語よもやま話③:please の使い方~I will have the beef, please. の謎

I will have the beef, please.

 

レストランとか、飛行機とかで

「ビーフもらいます。」

て言う時に使うフレーズですよね。

別に特に謎じゃないわ!というフレーズですね。(笑)

けど、以前このフレーズについて質問を受けたことがあります。

 

「"Will you pass me the salt, please?"(塩とってくれますか?)とか"Would you give me some wine, please?"(ワイン少しもらえます?)とかは分かるんですけど、"I will have the beef, please." はしっくりこーへんのですわ。これって、自分がビーフもらいます!って言ってるだけですやん。なんの為のpleaseですかこれ?自分の行為にpleaseつけるの納得いきませんわ。」

 

ほーーーーー。

ほーーーーー。

 

そんな風に考えたこと無かった!

 

でも、言われてみればその通りですね?

 

please は「どうぞ」とか「お願い」とか「どうか~して下さい」など、一般的に丁寧さを示すために添えられている語ですが、日本語の「どうぞ」に全て対応しているわけじゃ無いんですよね。今日はちょっとplease を掘り下げてみましょう。

 

please の基本的な使い方

 

依頼、要求する時に使う

●(相手に利益になると思われる)申し出をする時には使わない

 

例)

依頼

Will you help me, please?

(手伝ってもらえますか?)

 

要求

Please come here.

(ここに来てください)

Will you please turn the radio off?

(どうかラジオのスイッチを切ってください)

 

 

「何か相手にしてもらう事になる」状況でpleaseは使うんですね。

 

 

 

でも、こちらから申し出をする時、特に相手がそれによって利益を得そうな時、にはpleaseは使わない。

 

例)

申し出

「お茶どうぞ~。」 とお茶を差し出すときに

"Tea, please" とは言わないのです。

 

※"Tea, please." は相手にお茶を入れてもらうよう要求する文になります。

だってpleaseは「何か相手にしてもらう事になる」状況で使うんだから!

Tea, please.「お茶ください!」になっちゃいます。

 

ここで、最初の謎に戻りましょう。

I will have the beef, please.

に何故 please がついているのか。

これは、「私はビーフ食べマース!」 って言ってるだけで、要求とか依頼じゃないじゃん!

 

確かに。この文、例えば家族とか友達と話してて I will have beef tonight.(今晩、私はビーフ食べるわー。)って時には、please は付けないでしょうね。だって、ただの報告ってか宣言だから。でも、レストランとかで使われる場合、この宣言により、相手がビーフを用意するという状況が生まれますね?「何か相手にしてもらう事になる」状況になるんです。ということは、please を使ってもおかしくないわけです。

 

「私、ビーフ食べますんで。(そのためのあれやこれやの準備)お願いできます?」

 

的な please でしょうね。

 

何となく色んなフレーズを覚えていて、何気なく使っている please ですが、なかなか深かったですね~。

今日はここまで~。

 

Please come visit me again soon! 

(読者のみなさまに、またここへ遊びに来てくれるよう、要求している文ですね。)

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ここで please!を強調したり、するとアツが強くなりますよ。

 

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Please, please, please come visit me again!!!

(頼むからまた来てくれようーーーー!!!)

 

うん。気持ち的にはこっちです↑

 

 

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