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英検®準一級ライティング 書き方(少しレベルアップしたテンプレート)

英検®のライティングの基本テンプレートより、少しレベルアップしたテンプレートを紹介します。準一級くらいからは、この形で書いた方が良いと思います。

内容

内容は基本テンプレートと同じです。
①自分の主張を述べる(導入)
②理由1+具体的サポート(本文)
③理由2+具体的サポート(本文)
④自分の主張を再度述べる(結論)

基本テンプレートはこちら↓

www.funkeys-english-music.com

 

レベルアップさせる部分

②と③の理由や具体的サポートで使う表現をレベルアップさせるのは当然ですが、その部分には特にテンプレートはありません。出だしの FIrst~, Second~,の部分を少し複雑にすることで多少は変わりますが、「理由」の部分はテンプレートうんぬんより内容をしっかり書けるかどうかの方が重要です。

テンプレートとしてレベルアップさせられる部分は、こちら。

①自分の主張を述べる(導入)

④自分の主張を再度述べる(結論)

 どのようなアプローチにするのか見てみましょう。

導入

例えば、お題が 'Do you think we need more security cameras in the town?' だった場合

【二級までの基本的なテンプレートの場合】

※賛成の場合

I think we need more security cameras in the town.
I have two reasons for feeling this way.

といった感じになります。お題をただ繰り返しただけだし、I have two reasons~ の部分も英検3級でも言えそうな言い方です。それに対して準一級では、この部分でもう少し詳しく述べる方法をとると良いと思います。

 パターンA 問題文をパラフレーズ+理由となるものを具体的に二つ
【パターンA】
 It is essential for our society to set up more security cameras around us in order to prevent people from commiting a crime and to identify and locate the suspect when something happens.
(より多くの防犯カメラを設置することは、人々が犯罪を犯すことを防ぐうえで、また何か起こった時に容疑者を特定し居場所を突き止めるために、我々の社会にとって必須である。)

 ● it is essential for~ to- 

(~にとって(~が)-することは必須である)

主張する内容を示す部分です。ただ単に I think~ でスタートしてお題をそのままリピートするよりレベルが高いです。お題の内容をパラフレーズして(少し表現を変えて)主張を述べます。

※ essential は他の単語に置き換え可能です。

● in order to~

(~の理由で)

基本のテンプレートでは「二つの理由があります」と言っていただけですが、こちらでは in order to の後にその二つの理由それぞれを簡潔に述べています(青字部分)。

 

 パターンB 理由となるものを具体的に二つ+問題文をパラフレーズ

パターンAとほぼ同じ考え方です。順序が逆になっているだけですね。

【パターンB】
Because security cameras play an important role in preventing people from commiting a crime and identifying and locating the suspect when something happens, installation of more security cameras is justified.
(防犯カメラは、人々を犯罪をおかすのを防ぐ意味でも、何か起こった時に容疑者を特定し居場所を突き止める意味でも重要な役割を果たすので、より多くの防犯カメラの設置は正当化されます)

 ● Because節の部分

(~なので)

まず理由(青字部分)を二つ具体的に述べています

● 主節の部分(instalattion of~以下)

主張を述べています

※パターンA もパターンBも言っている内容は同じですが、文の形が違うので同じ意味を表す言葉でも品詞が微妙に変わっています。例えば in order to~ の後は動詞の原形なので prevent 、play an important role in~ の後は動名詞(前置詞の後ろは動名詞だから)なので preventing となっています。こういった文法を間違えずに書き分けましょう!(準一級を受ける人に言うことではないか。)

パターンC 問題点を二つ+自分の主張
【パターンC】
Faced with a rising crime rate and a decline in the number of solved crimes, Japanese society would be safer if they install more security cameras.
(上昇する犯罪率と検挙率の低下に直面している中で、もし、より多くの防犯カメラを設置したら、日本の社会はより安全になるだろう。)

 ● Faced with~ 

(~に直面している中で、~に直面しているので)

「解決すべき問題点」を出しつつ(紫部分)、それを自分の主張の理由(の代わり)としてまず述べる方法。

 ~, if~

(もし~なら、~だろう)

どういう事をすれば、その問題点を解決できるのかを述べて、主張とします。

 

結論

結論部分の基本パターンは

For these reasons, I think~(問題文をそのまま使った主張).

(このような理由で、私は~と思います。)

でしたが、レベルアップしたものではここでも理由を具体的に言い、主張もパラフレーズしていれます。

パターンA 理由と主張をしっかり述べた結論
【パターンA】
If we wish to reduce crime rates and to improve arrest rates, then installation of more security cameras is necessary.
(もし犯罪率を減らし、検挙率を上げたいのなら、より多くの防犯カメラを設置することが必要だ。)

 ● If we wish to~, then~.

(もし~したいのなら、~だ)

青字部分は「理由」、黄緑部分は「主張」ですね。

※オーソドックスなまとめ方ですが、導入で使った表現をそのまま入れることはせず、ここでもパラフレーズするように心がけることが大切。ここでは、導入部分で使わなかった単語「reduce , arrest rates, necessary」 などを使ってパラフレーズしています。

 

パターンB 譲歩+理由と主張をしっかり述べた結論
【パターンB】
Although  it may seem uncomfortable to live in the surveillance society, the need for crime prevention and speedy arrest makes it necessary to install security cameras in various places around us.
(監視社会に住むのは居心地が悪いかもしれないが、犯罪予防や迅速な逮捕への要望があるので、我々の周りの様々な所で防犯カメラを設置する必要がある。)

 ● Although~,

(~だろうけれど、)

反対の主張で出そうな理由を引き合いに出して譲歩する形を入れます。

● 「it may seem 形容詞」「there may be 名詞」の形で「~かもしれない」という表現が出来ますので、譲歩の部分で使うと良いでしょう。

● 青字部分が「理由」、黄緑部分が「主張

※パラフレーズを忘れずに。

 

まとめ

レベルアップできる部分が把握できましたでしょうか?一にも二にもパラフレーズ!って感じですね。導入、本文、結論全てで「理由」が入りますので、単純に「理由」に関しては3パターンで言えるようにしておきたい、という事になります。パラフレーズ技術はIELTS でも使いますし、使えて困る事はありません。文の形をしっかり把握しながらパラフレーズの練習をしてみて下さいね。

作文例を見てみよう↓

www.funkeys-english-music.com

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パラフレーズは普通の会話でも使えると幅が広がるから、ぜひ身につけたい技術です!