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チェロ:岡本侑也さん ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第一番

昨日は、関西フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会にて、岡本侑也さんの演奏を聴きました。

 

ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第一番は、ロストロ(ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ)さんの為に書かれた曲で、ほぼ狂気と言っていいくらいの力強さと音の並びが超絶カッコイイ!!!んですが、それは本当にロストロの為の曲!という感じで、他のチェリストさんが弾いた演奏を聴こうという気には、ほとんどならないんですよね。彼の演奏CDを聴き慣れてしまっているし、他の方の演奏を聴いても「なんか違うな~」ってなるんだろうな、と思っていたんです。

 

でも、今回、関フィルさんの定期演奏会のプログラムが私の大好きな曲ばかりだったので、折角だし行ってみようかなー。という気になったわけです。事前練習の様子を団員の先輩に聞いてみると「チェロコン、すごく良いよ!チェロのメンバーが絶賛してるし!」という事でしたし、よし!ど真ん中で聴いたろ!!!と気合を入れてS席のチケットを購入しました。

 

1楽章、出だし、ちょっと音が小さいかなーと思ったのですが、いつもCDでロストロのんばっかり聴いてるから、それと比べるのはナンセンスだろう。うん。最初はどうしても、ロストロの弾き方との違いに気を取られるところが多かったのですが、徐々に彼のショスタコーヴィチに惹きこまれていく!そんな感じでした。

 

そして圧巻だったのは2、3楽章!いつもCDで聴いている時に、ちょっとボーっとしちゃうのところなんですが、こんなにイイ楽章だったの!!!?と息をのみました。

 

ビブラートがエロ~い………♡

 

ショスタコーヴィチの曲を聴きながらエロい気持ちになったことって今まで一度もないんですけど。(笑)

 

音のネットリさ加減が絶妙。グッと圧を入れるところ、フッと抜くところ、サイコーです!!!クラクラしました。一人弾きのところはもう何とも言えない極上の世界観でした。あの空間に戻りたい。怪しくて哀しくて艶っぽい…。こんなんありなんだー…。ハァハァ。

 

4楽章も、もちろん素晴らしかったです。超絶技巧のところも迫力満点。音もはずさない。凄いなー凄いなー凄いなー!!!

 

そして、アンコール。これがまた良かった。(曲名、分かりません Giovanni Sollima さんの Lamentatioでした。)

未確認なので、分かりませんが、チェロを弾きながら、ご自分で歌を歌っていたように思います。歌というか、和音の一つを声で出しているというか…。

みんな、あれ?なんだこの音?ってキョロキョロしてました。そのお声も、まるで大きな楽器をよく震わして出しているかのような深いお声。声なのかどうかも定かではないんですが…とにかく全員が120%惹き込まれた事は間違いありません。

 

関西フィルハーモニーさんのHPによると、今回はチェロが初お披露目だったそうです。以下引用です。

「先月からこのチェロ、Pietro Giacomo Rogeri(ピエトロ・ジャコモ・ロジェーリ)を弾かせていただいております。
 1710年製ですが、とても状態が良い楽器です。
 
イタリア的で、テノール歌手のような明るい音色が特徴です。

 

本当に、素晴らしい演奏を有難うございました。

これからのご活躍、期待しています!!

 

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華奢な感じなのにこの演奏!っていうギャップも萌えるぅ~。

指揮者のデュメイさんがとても背の高い方、ってのもありますが、台に乗っててもデュメイさんの方がデカイっていう(^O^)

 

追記

アンコールは弾きながら歌う曲でした!

岡本さんの演奏ではありませんがリンク貼ります。

カッコイイ曲~~~~。

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