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精読のススメ:探偵になろう

最近、TOEICの対策として速読の練習をセッセとしておりましたが、速読をして問題を解いた後には、必ず精読をしておりました。ワー!っと読んで、なんとなく意味が分かって、正解できたとしても、最後に精読をして文の形や単語の使われ方をチェックしないと、もったいない!からです。

 

速読は、情報をキャッチすることがメインですので、文の構造はウッスラ分かっていればよい、という読み方です。TOEICでは、「情報キャッチ能力」が全てと言いますか「情報をキャッチできたもん勝ち」ですし、文の構造もそんなにややこしいものは無いので、解けた問題に関してあまり精読の必要はないのかもしれませんが、英語力のワンランクアップを目指すなら、精読は必須だろう!と私は思っておりました。文の形をしっかり理解して、自分がこの文言を英語で再現できる状態にしておくのがMUSTだろうと。

 

いやぁ~精読の重要性は分かっているけど、なかなかねぇ~、どこをじっくり読めばいいか分からないし、そもそも時間をかけて読んでも分かんない文は分かんないんだよね~。

 

という声が聞こえてきそうですので(?)、今日は「精読」ってどうやって読む事なの?を簡単に紹介したいと思います。

 1.なめまわそう!

文をなめまわしながら読んだことありますか?あーでもない、こーでもない、って文をなめまわしてる時間が私は結構好きです←。(因みに、この私の発言にちょっとでも「分かるかも!」と同意された方は独学できるタイプです。)なめまわしを楽しめるかどうかは精読を制するのに結構重要なんです。気分は探偵!ややこしい事件(文)ほど燃え上がる!そんな感じで文章と向き合ってみましょう。

 

2.動詞をさがせ!

みなさんは、英文を読みながら何をしていますか?私はとにかく「動詞はどれやねん!」と動詞に照準を当てながら読んでいます。その文の動詞がどれだか突き止められれば、その文は、ほぼ制したと言えます。品詞を意識せずに文を読む事はありません。必ず「この文の中でこの単語は何の品詞として使われているんだろう」と思いながら読みます。一つの単語に品詞が複数あるものが沢山ありますから、「この文の中で使われている品詞」を見破らなくてはなりません。特に「動詞」はとても大切!動詞によって文の形が決まると言っても過言ではないからです。

例)

①It rained a lot yesterday.

②We had a lot of rain yesterday.

①のrainは動詞です。②のrainは名詞です。

いや~~~、どっちも「昨日めっちゃ雨降った」って意味でしょう?と適当に通り過ぎてはなりません!ワンランクアップを目指すのであればここに注目せずにどこに注目する!というくらいしっかり注目してほしいポイントです。これくらいの短い文なら問題ありませんが、文の中に文が入り組んでいたりすると、動詞で使われているのか、名詞で使われているのかによって文の見え方が変わってきますからね。

 

3.その動詞の使い方を確認しよう!

「これが動詞かな?」と見当が付いたら、その動詞がどういう文の形をとるのかを確認しましょう。辞書なんかに 

give  動詞【SV(O1) O2 / SVO2(toO1)】

とか書いてありますよね。これが超重要!

「give」という動詞がどういう形で文の中で使われるかが書いてあるのだから。動詞はそれぞれ使われ方が決まっており好き勝手な形では使えないのです。

例)

want

〇 want to do の形

〇 want 人 to doの形

ask

✖  ask to doの形

〇 ask 人 to do の形

 

と、似たような使い方をしていそうな単語でも実は違うよ~という事が多々あります。ワンランク上を目指すという事は、こういう事情にどれだけ詳しくなるか!にかかっています。

 

3.文の構造を探ろう

「動詞」に見当がついて、「動詞の使われ方」が分かったら、実際その形で使われているか文を確認します。この過程で「あ、ここが主語か」「ここは修飾語か」「これが目的語か」など文の構造が判明します。そう。動詞が超重要なんです!ここで、自分が見当をつけた「動詞」の使われ方にはまらない事も多々あります。そういう時は、それはその文の「動詞」じゃないってこと。もう一度「動詞を探そう!」に戻って動詞を探します。この時に、「動詞として使われないだろうな」と思っていたものが「動詞として使える」ことが判明したりします(辞書に書いてあります)。こういう発見があると歓喜です!だってワンランクアップですもん!単語の使われ方のバリエーションを数多く知っているって強いです。じゃあ、どうやったらそうなれるのかって、こういう地道な発見によって培われていくんだと思います。

※そういうの地味すぎ~~~。むり~~~。辞書を読んで使い方探すとかむり~~。という性格の方は、先生について習うことをおススメします。その方が、楽。こういう使われ方するからね。って言ってもらえてそれを覚えるだけでいいからね。

 

4.特別な文の形を疑おう

もし、「これが動詞に間違いない!」のに文の形が定まらない時は、特別な文の形を疑いましょう。ここで登場するのが文法です。じゃじゃーん。文法を知らなければ絶対に読めない文。というものが存在します。例えば「不定詞」「関係代名詞」「分詞構文」「倒置」などなど。こういう形でこういう意味で使われるんだよね。という法則を知っている必要があります。こういう文に出会った時は文法書の出番です。最近の文法書は結構丁寧に説明や例文がのってて読みやすいですよ。

【おススメ文法書】

初心者→Forest (今は Evergreenとタイトルが変わってるかも)

中級以上→Dual Scope 

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 私は「1億人の英文法」も大好きです。でもこれは、文法書というより読み物って感じなんだよね。「困った時に調べるための本」ではなく「普通の文法書とは違うアプローチを知りたい時に読む本」だと思います。まだ大西先生がそんなに有名じゃなかった頃にだしたショボイ本(?)から先生の大ファンです。目からウロコが落ちたんだよな~先生の説明。右の本ね。ショボイのよ挿絵が(笑)。でもすごく分かりやすかったんだ~♡

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 ※いやいや、文法書読むとか無理!100%無理!な方は先生に習いましょう

 

5.特別な言い回しを疑おう

なんだか動詞本来の意味では意味が通らないんだよなぁ。という時は、熟語や成句で使われているのでは?と疑ってみましょう。これは単語を電子辞書で引いて、どっかのボタンを押すとバーっと出てきますよね。(私の電子辞書はスペースをを押すと成句が出てきます。辞書によって違います。)紙辞書の場合は、その単語の意味の最後の方に羅列されていますね。

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6.ちょっと保留もあり

1~5のように手を尽くしても、どうしても意味が取れない!という文ももちろんあります。そういった文は「ちょっと保留」しておきましょう。「保留」ですよ。忘れちゃイヤ。頭のどこかに置いておきましょう。「あ~なんかこの間、takeが入ってて文の形が分からない文があったな~。」と覚えておく。そうすると、時間が経って、ある時、「あ!!!この形か!」と判明する時が来ます。違う文で出てきて判明する、英語に明るい人に聞いてみて判明する、ある日突然閃く!など判明の仕方は様々です。

7.まとめ

いかがだってでしょうか?私は1文に15分くらいかけてなめまわす事もザラです。その時はね、ほんと、気分は探偵です。作業は地味で地道です(笑)。でも、自分で文を調べつくすという事をすると、忘れにくいです。この作業をすっ飛ばして、先生に教えてもらって「あーなるほどね!」とサクサク進むより頭に残ります。だって自分で事件を解決したんだから!(?)

 

でも、こういう作業を一から積み上げるって本当に根気が要ります。こういう事が出来るかどうかって、頭の良し悪しじゃなくて、性格によると思うのね。なので、こういう作業を体が受け付けず、すぐに無理ー!となる人もめっちゃいると思います。そういう方は簡潔にルールを教えてもらえる先生に習って文を読む練習をするのが良いと思います。自分では解決してないけど、それを覚えてられれば良いんですから!

 

先生というヘルプありにしろ、無しにしろ、ジックリ文と向き合ってワンランクアップ目指していきましょう。ヘルプ無しの方は探偵気分で楽しんでください!私も未解決事件いっぱい抱えてます!頑張って解決していきます!(笑)

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