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【英語:知覚動詞】3パターン使い分け

今日は「知覚動詞」の基本的な使い方です。すごーーく使える動詞なのでぜひ覗いて形を確認していってくださいね。

※高校生の文法書では「不定詞」「分詞」の項目で出てきます

知覚動詞って何?

「知覚動詞」とは、その名の通り「知覚」する時に使うだろう動詞です。

●主に使われる五感を表す動詞

see / look at / watch(見る)

hear / listen to(聞こえる)

feel(感じる) 

smell (匂う) 注)用法は限定的

taste (味を感じる)は使われる文の形が違うので「知覚動詞ではない」と分類されているようです。味も感じる仲間なのにねー。

 

●その他

notice / observe  (気づく)

perceive(知覚する)


※こちらの動詞は一般的な問題集では「知覚動詞」としてはあまり登場しませんが

 

 知覚動詞を使った文ってどんな文?

こんな感じの例文がよく出てきますね

 

①私はトムがその部屋に入るのを見た

②メアリーはだれかがドアをノックするのを聞いた

③彼らは家が揺れるのを感じた

 

日常生活でもよく使う文章ですよね!なので、知覚動詞の文の形の特徴を押さえておくと、とても役に立ちます。逆にこの形を知らないとなると、こんな感じの文を言うのにも苦労しちゃうわけです。では、じっくり文の形を舐めまわしてみますよ!(笑)

皆さんも、よく舐めまわしてみて!これらの文の共通点って何でしょうか?

 

これらの文の特徴は以下の2つです

知覚動詞が入っている

私はトムがその部屋に入るのを見た
メアリーはだれかがドアをノックするのを聞いた
彼らは家が揺れるのを感じた

 

当たり前か(笑)。

 

文の中に文がくみこまれているような形

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これに気付いたでしょうか?

この形を認識しておくことは、とても重要です!この後に、知覚動詞の文3パターンを紹介しますが、この「文の中に文」の形にスポットが当たりますからね。

文法書では S+V(知覚動詞)+O+do とかの形で紹介されていますが、ここではその文言を使わずに少し違う方法で説明してみますね。

 

日本語だけで紹介していてもしょうがないので、そろそろ英語にしてみます。皆さんも今まず英語にしてみて下さい。この「文の中に文」をうまく表現できるでしょうか?

①私はトムがその部屋に入るのを見た
②メアリーはだれかがドアをノックするのを聞いた
③彼らは家が揺れるのを感じた

 

「知覚動詞」の文:形のルール

英語ではまず、主語動詞 の順ですよね。大枠の文の骨組みを作る感じです。

 

私はトムがその部屋に入るのを見た

I saw .......
メアリーはだれかがドアをノックするのを聞いた

Mary heard .....
彼らは家が揺れるのを感じた

They felt .....

 

ここまで作ったら、次は「中に組み込まれた文」みたいな所を作ります。

この「中に組み込まれた文」を作る時にルールがあります。このルールにそって「知覚動詞」の文は作らなくてはなりません。

 

【中に組み込まれた文のような部分 の作り方のルール】

①中に組み込まれた文のような部分で 主語動詞 の形を作る

動詞の部分は原形(変化しない形)注)文法用語でいうと原形不定詞

※②に関しては、後で違うバージョンも出てきます

 

では「中の部分」作ってみましょう

 

 ①私はトムがその部屋に入るのを見た

 

中の部分「トムがその部屋に入る

ルール:①主語→動詞②動詞は原形 ですので

Tom enter.....

※主語が三人称単数だから entersだ!としないでね!ってこと。

ここまできたら後は残り(その部屋に)を付け足すだけね。

Tom enter the room

 

最後は大枠の文の部分と組み合わせます
I sawTom enter the room

※大枠の文の動詞が過去形(saw) だから enteredだ!と過去形にしたりしないでね!

 

はい完成!

①私はトムがその部屋に入るのを見た

→I saw Tom enter the room.

 

パズルっぽいよね。英語は本当にパズルっぽい。パチパチと正しい形でフィットさせていって文が完成するイメージだよね。

 

②③も同じように正しい形にしてはめていくと…


②メアリーはだれかがドアをノックするのを聞いた
Mary heard someone knock on the door.
③彼らは家が揺れるのを感じた
They felt the house shake.

 

ここまでが基本!この形に納得した方は次へどうぞ。ちょっとだけややこしくなるよ。 

知覚動詞を使った文:3パターン

「知覚動詞」を高校で習う時に、この3つのパターンが一気に出てくることは少ないです。先ほどやった1つ目のパターンが「不定詞」の項目で、残り2つのパターンが「分詞」の項目で出てくるからです。なので、何となくあやふやに「なんか似てるのあったよな~」で過ぎ去ってしまう事も多いかもしれません。今日は、3つまとめて形を見比べてみましょう。

 

3つあるパターン、違うのは先ほどのルールの②の部分です。

「中に組み込まれた部分の動詞は原形(変化しない形)」

と先ほどのルールで紹介しましたが、実はあと二つの形として以下のものがあります

 

パターン2「中に組み込まれた部分の動詞は現在分詞

パターン3「中に組み込まれた部分の動詞は過去分詞

 

いやぁぁぁぁ!ルール増やしちゃいやぁぁぁぁ! とお思いでしょうが(?)結構簡単に使い分けられますのでご安心を!

 

パターン1

先ほどのルール通りに作ったものです。

 「中に組み込まれた部分の動詞は原形(変化しない形)」です。

例文)私達は、そのネコが部屋から出るのを見ました

 

私達は 〔そのネコが部屋から出るのを〕 見ました
We saw the cat go out of the room.

 

パターン2

「中に組み込まれた部分の動詞は現在分詞」です。

現在分詞とは、動詞にing がついた形です。動詞にing が付いた形でおなじみなのは「進行形」ですよね。なので、「中に組み込まれた部分が進行形っぽい」文の時に使います。


例文)私達は、そのネコが通りを渡っているのを見ました

 

この例文ですが中に組み込まれた〔ネコが通りを渡っている〕の部分が進行形っぽい表現ですよね。「渡る」じゃなくて「渡っている」だから!

かなり微妙。(笑)

テストなどでは、日本語にかなり気を付けておかないと間違えますね。

 

私達は 〔そのネコが通りを渡っているのを〕 見ました
We saw the cat passing the street.
※passing が現在分詞

 

ホントに、この使い分けはかなり微妙で、正直どっちでもよくない?と思います。が、自分が使う際に厳密に状況を説明したい時には使い分けがあると便利です。

 

We saw the cat pass the street.

の場合は「渡るのを見た」→「渡る一部始終を見た」

We saw the cat passing the street.

の場合は「渡っているのを見た」→「渡ってる瞬間を見た」

 

少し違った状況を表現しているわけです。なので、「渡る一部始終は見てないんだよ!渡ってる瞬間をチラッと見たのよ!(だから渡ってる途中でネコが車に轢かれたかどうかは知らない)」とか言いたい時には現在分詞がうってつけなんです。

 

マジ、びみょー。(笑)

 パターン3

「中に組み込まれた部分の動詞は過去分詞」です。
過去分詞とは、動詞にed がついた形がポピュラーです。過去分詞でおなじみなのは「受け身」ですよね。なので、「中に組み込まれた部分が受け身っぽい」文の時に使います。


例文)私達は、ケンが先生に叱られているのを見ました

 

私達は 〔ケンが先生に叱られているのを〕 見ました

中の部分→ケンが叱られている

受け身っぽいです。ええ。まさに受け身。

 

私達は 〔ケンが先生に叱られているのを〕 見ました
We saw Ken scolded by the teacher.

※scolded が過去分詞

 

まとめ

これが、基本的な「知覚動詞の文(SVO do / 現在分詞 / 過去分詞)」の使い分けです。

①知覚動詞が入っている文である

②中に組み込まれた文のような部分には特別なルールがある

③ルールは3つ

●動詞っぽい所が原形になる

●動詞っぽい所が現在分詞になる

●動詞っぽい所が過去分詞になる

 

今回は、文法書とは違う表現で紹介してみました。文法書で確認したい場合は、「不定詞」の項目の「知覚動詞」、もしくは「分詞」の項目の「知覚動詞」で確認してみて下さい。

S+V(知覚動詞)+O+do(原形不定詞)→「Oが~するのをVする」

S+V(知覚動詞)+O+C(現在分詞)→「Oが~しているのをVする」

S+V(知覚動詞)+O+C(過去分詞)→「Oが~されるのをVする」

といったような説明があると思います。

 

文法書の表記は数学の公式みたいだよねー(^o^)英語はシステマチックだからシンプルな式で表しやすいもんね。まさにパズル。