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【英語】仮定法 基本的な使い方を図にしてみた

高校になると習う仮定法。

なんだかヤヤコシイ!

と思っている方も多いと思いますので、今日はどうやって「もし~」の文を使い分けるのか図にしてみたいと思います。

「もし~」の文、仮定法なのか仮定法じゃないのか

「もし~」と仮定する風に始まるからと言って、そういった文が全て仮定法ってわけじゃない、というところからしっかり認識しておきましょう。そう。まずは、「仮定法なのか?」「仮定法じゃないのか?」に大きく分かれるってことね。

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図にするほどでもない↑(笑)

 

でも、ここが結構重要です。仮定法の基本理念の部分だからね。

仮定法」の基本理念は「可能性が低いと思ってることを言う。事実 / 現実と違うことを言う。」です。

なので、「可能性が低くないこと=可能性が高い、普通にありそう」とか、「別に現実と違うことを言うつもりじゃない」時には使えないのです。

 

 例えば

「もしもっとお金があったら、高い車買えるんだけどな~(無いから買えないけど)」

という文。これは、「車を買える可能性が低い時、現実的には買えないって時」に言いますよね。こういう文は仮定法の出番です!

 

【仮定法】
If I had more money, I could buy an expensive car.
もしもっとお金があったら、高い車買えるんだけどな~。(無いから買えないけど)
【仮定法(ここでは仮定法過去)の形】
if 節は過去形、主節はcould / would / might +動詞の原形

 

でも、似たような文ですが

「もしもっとお金があったら、高い車を買うことができます。」

これはどうでしょう。これは「お金があったら買える」という事実を言っているだけ。もしくは「お金があったら買える、無ければ買えない」と場合分けしているだけです。「特に、車を買える可能性が低い事を言いたいわけじゃない」時ありますよねフツーに。そういう時は仮定法は使わないのです。

 

【直説法】
If I have more money, I can buy an expensive car.
もしもっとお金があったら、高い車を買うことができます。
【直説法の形】
普通の時制で書く。(if 節は未来の話でも現在形で書くので注意)

図にするとこうですね

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wish の文と hope の文

ここで、よく似ている二つの文を見てみましょう。

I wish I could go to the party tonight!

(今晩パーティーに行けたらいいのに!(行けない可能性高いけど))

I hope I can go to the party tonight!

(今晩、パーティに行けるといいなと思ってます!)

 

両方「今晩パーティーに行きたい」という文面ですが

wish の方は「行ける可能性が低い。=行きたいけど行けないのよ~。」の意味で使われます。そう、仮定法の方です!

【仮定法】
I wish I could go to the party tonight!
今晩パーティーに行けたらいいのに!(行けない可能性高いけど)
【仮定法(ここでは仮定法過去の形)】
wish 以下の節が過去形になる
※仮定法の if節が省略されている形です

 

 

hope の方は、「行けるといいな。」という意味。普通に行けることを願ってるだけ。なので仮定法じゃない(直説法)を使います。

【直説法】
I hope I can go to the party tonight!
今晩、パーティに行けるといいなと思ってます!
【直説法の形】
普通の時制で書く。

 

なので、もしパーティーに誘われて、普通に「行けたら行きたい!」ならhopeの方で答えればよいし、「行きたいのに行けないよー!」の時はwishの方で答えたら良いよね。それと、「行きたくないんだよね~。でも I'm sorry I can't. とか I'm sorry I don't want to. とかだと断り方がキツイよな~。」なんて時は  I wish I could!! (行きたいけど行けないの!残念!)みたいに仮定法で断るっていう方法もありますので、覚えておくと便利です(^o^)

 

図にするとこうですね

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※wish を使うといつでも「仮定法っぽい意味になる」という訳ではありません。wish to do とか wish O to do とか は「可能性が低い」などの意味はないです。

 

仮定法過去と仮定法過去完了

仮定法か、仮定法じゃないか?の見分け方が分かったところで、仮定法の中の色々な用法に移っていきたいと思います。基本は、仮定法過去仮定法過去完了ですよね。

● 仮定法過去現在の「可能性の低いと思う事。現実と違う事。」を言う時の形

【仮定法過去】
If I knew his phone number, I could call him.
もし彼の電話番号を知ってたら、電話できるのに(知らないから出来ない!)
【仮定法過去の形】
if 節は過去形、主節は could / would / might +動詞の原形

 

● 仮定法過去完了過去の「可能性の低いと思う事。現実と違う事。」を言う時の形

【仮定法過去完了】
If I had known his phone number, I could have called him.
もし彼の電話番号を知ってたら、電話できたのに(知らなかったから出来なかった!)
【仮定法過去完了の形】
if節は過去完了形(had +過去分詞)、主節はcould / would / might +have +過去分詞
 

時が一個ズレてるのが非常にヤヤコシイ!!のですが、時をズラスことで「現実感をうすれさせる」事が出来るので、仮定法の「現実との乖離」を表すには時をズラすしかないのです!頑張ってこの形に慣れるしかない!

 

図にするとこうですね

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wish の文も、現在ベースの話では仮定法過去の形を使うし、過去ベースの話の時は仮定法過去完了の形を使います。
例)I wish he could come to the party.
(彼がパーティの来てくれてたら良いのにと思う(来ないだろうけどな~))
例)I wish he could have come to the party.
(彼がパーティーに来てくれたら良かったのにと思う(来なかったんだけど~))
 

 仮定法過去と仮定法過去完了の混合の形

仮定法過去と仮定法過去完了が分かったらそれでお終い!とならないのが仮定法のこれまたヤヤコシイところです。この二つをミックスさせた混合の形というものがあるんですよね。

 

混合の形過去の「可能性の低いこと。事実と違う事。」を思いだしながら、現在の「可能性の低い事。事実と違う事。」を言う時の形です。

【仮定法過去完了、仮定法過去の混合】
If I had married him, I would be much happier.
もし(過去に)彼と結婚してたら、(今)もっと幸せだろうにな~。
【混合の形】
if 節のほうが仮定法過去完了の形(had +過去分詞)、主節の方が仮定法過去の形(could / would / might +動詞の原形)です。

 

 ↑こういうこと、言いたい時ありますよね!ですので覚えておくと便利!

 

 図にするとこうですね

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shouldを使った仮定表現

ここで、もうちょっとヤヤコシイのいってみましょう(笑)。

「仮定法」と「仮定法じゃない(直説法)」の狭間にいる表現です。

 

例)もし、明日雨が降ったら映画にいくつもりです。

この文は、「明日雨が降る可能性は普通に全然あるし、事実と違うことを言いたいわけじゃない」文ですから仮定法じゃない(直説法)で表現できます。

If it rains, I will go to the movies tomorrow.

 

ではこの文はどうでしょうか。

例)もし、万一、明日雨が降ったら映画に行くつもりです。

え?さっきの文と同じじゃん?って思いますよね。でも「万一」って気持ちがプラスされています。この「万一」は、「いや~、ないと思うのよ。でも、もしね、もし雨が降ったらね」という気持ちですよね。可能性が低いと思っている気持ちがプラスされてます!これは仮定法の気持ちじゃん!って事で、仮定法の形が(一部)適用されます。

 

If it should rain, I would go to the movies tomorrow.

(もし、万一、明日雨が降ったら映画に行くつもりです。)

 ※if 節の方は、should を使った特別な形で仮定(推測に近い)の気持ちを表しています。主節は仮定法過去の形です。

 

「万一~」と入っただけで、仮定法の部類に入るという訳ですが、とはいえ、「万一~なら」の話って、これから起こる(未来の)話だし「可能性が普通にある」事を言いたかったり「事実と違う事を言いたいわけじゃない」という時もあるので、主節の部分が仮定法の形にならない時があるので要注意です。

 

例)もし万一、彼女が電話してきたら、私はいないって言っといて

If she should call me, please tell her that I'm not at home.

※主節がただの命令文。「もし万一こういう事が起こったら、〇〇しといて!」というような文はよくありますよね。

例)もし万一、パーティーでケイトに会ったら君はどうする?

If you should see Kate at the party, what will you do?

※主節が直説法の形。仮定法を使う時より「可能性が高い」感じがでます。「万一~」と入れてるけど、「ないと思うのよ。より、あるかもしれない。」と思っている時にはこの表現になります。

 

【shouldを使った仮定表現】
If it should rain, I would go to the movies tomorrow.
もし、万一、明日雨が降ったら映画に行くつもりです。
If she should call me, please tell her that I'm not at home.
もし万一、彼女が電話してきたら、私はいないって言っといて
If you should see Kate at the party, what will you do?
もし万一、パーティーでケイトに会ったら君はどうする?
【shouldを使った仮定表現の形】
if 節は should +動詞の原形、主節は仮定法過去(would / could / might +動詞の原形)
if 節は should +動詞の原形、主節は命令文
if 節は should +動詞の原形、主節は直説法 
などなど…

図にするとこう

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 were to を使った仮定表現

この表現は「完全なる仮の世界の話」をする時に使います。可能性が高いとか、低いとか、全く関係なく「もし仮にこんな事があったら~?」ということを言いたい時に使う表現です。

 

例)もし仮に仕事を失ったら、どうする?

If you were to lose your job, what would you do?

 

「仮の世界」を想定して話しているので、現実で仕事を失いそうかどうかは全く関係ありません。現実の世界とは切り離された世界を作り出して、その世界の話をしてるだけよ、ってこと。

 

【were to を使った仮定表現】
If you were to lose your job, what would you do?
もし仮に仕事を失ったら、どうする?
【were to を使った仮定表現の形】
if 節では were to +動詞原形、主節では仮定法過去(would / could / might +動詞の原形)の形

 

図にするとこうですね

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基本的な使い方はこれくらいです。

これらの位置づけがしっかり分かっていると、「もし~」の文を使い分けできるようになると思いますので、しっかり落とし込んでくださいね。

まとめの図

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 ※仮定法についてはサブブログで何個かに分けて説明していますのでそちらもご参照ください

funkeystomusic.hatenadiary.jp